1.302019
練習でできないことは本番ででもできない
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
受験直前です。受験生たちには入試過去問の演習をさせることがあるのですが、いつも「しょうもないところ」で失点する子がいます。ケアレスミスや雑な文字などでの失点です。
このとき、実は失点した本人は意外と深刻に考えていません。心のどこかで「これは練習だからまあミスしてもいいか。でも入試本番では気をつけよう」と思っているのです。
これが危ないのです。
練習でできないことは、本番ででもできません。
例えばピアノで、練習のときにちゃんと曲を弾けないのに、発表会で完璧に弾ける人などいません。毎日一所懸命に練習することによって少しずつ技術が身についていくのです。それでも本番にミスをしてしまうこともあります。
本番でだけ「ええカッコ」はできません。普段ミスする子は、いくら気を付けていても同じくらいミスを入試本番でもしてしまいます。普段雑な文字を書いていると入試本番でも文字が雑になってしまうのです。
わたしはいつも受験生たちに「本番と同じ緊張感で取り組みなさい」と言います。解く順番、ミス防止への意識、字の丁寧さなど、テストを受験する際に発揮させるべき技術を、練習でもフルスロットルで訓練してほしいのです。そうすることで子どもたちの「受験技術」はどんどん磨かれ、本番にも対応できる真の実力になっていくのです。