4.102015
勉強会?
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
テスト前などに、「勉強会」と称して、何人かで集まって勉強をすることがあります。
わたしも学生時代に何度か参加したことがあります。
この「勉強会」、メリットもありますが、特に小学生や中学生の場合はトータルで見るとマイナスの要素の方が大きいのではないか、と思います。
メリットは、分からないところを教えあえる、お互いに励ましあえる、ということがあげられます。
分からないところがある子は分かっている子に教えてもらうことで理解が深まり、教える方もまた、自分の知識の確認になって定着度が上がります。また、だらけている子がいれば、やる気のある子がその子を励ましてあげることでがんばることができます。
しかしデメリットは、なあなあになって、結局だらだらしゃべってしまい、時間をムダにしてしまうことです。
わたしの参加した勉強会もほとんどその展開になってしまっていました(笑)
はじめはみんなまじめにやり始めます。ある子が分からないところを分かっている子に聞くと、分かっている子が教え始めます。そうすると、それ以外のメンバーが自分の勉強を止めてそれにかまい始めたりします。
しばらくすると集中力が切れた子がだらだらし始めて、勉強している子にかまい始めたり、「ちょっと休憩」などと言ってマンガを読み始めたりします。
その雰囲気がだんだん広まり、ひとり、またひとりと脱落者が出てきて、ついには「全滅」してしまいます(笑)
家に帰ってから振り返ってみると、結局ほとんど勉強が進んでいなかったことに気がつくようなありさまでした。
このデメリットは大きく、メリットを帳消しにしてさらにマイナスにしてしまうほどです。
やるのなら、分からないところを事前にピックアップしておき、それを教えあうことだけを「勉強会」で行い、そのあとは解散して帰宅し、家でひとりで勉強した方が良いと思います。
分からないことを聞くのも、テスト前の時間のない状況で友達に聞くよりも、本当は学校や塾で教師に教えてもらった方が何倍も効果的です。
勉強は最終的には「ひとりで黙々と」やるものなのです。