12.82016
頑固さと素直さ
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
仕事や勉強で成功するためには、自分の思いをしっかりと持ち、それを貫くことが大切だとよく言われます。
しかし一方で、まわりの意見や新しい方法を積極的に取り入れることが大切だとも言われます。
自分の思いを貫くことは「頑固さ」であり、まわりの意見や新しい方法を取り入れることは「素直さ」です。
頑固さと素直さ。
一見相反するこれらを、どういう風に両立すればよいのでしょうか。
わたしは、こう考えます。
自分の思いを貫く頑固さは「これを実現させたい」とか「こうなりたい」という自分の「目標」について持つべきです。
そして、新しい方法を取り入れる素直さは、その目標に近づくための方法、つまり「手段」について持つべきです。
未知の方法を食わず嫌いで受け入れないのはもったいないことです。やってみて、うまくいかなければ元に戻すなりまた別のものに変更すればいいだけのことなのですから。
例えば、「〇〇高校に合格したい」という思いはしっかりと頑固に持つ。これは「目標」だからです。
そしてそのために、勉強方法のアドバイスや、ときには説教であっても素直に受け入れて吸収する。これは「手段」だからです。
志望校を聞いても「行けるところでいいです」と言う一方で、勉強の開始時刻が夜の11時を過ぎてしまう子に、早い時間から勉強しなさいと言っても、「自分は夜型ですから」などと言ってアドバイスに耳を貸そうとしないことがあります。
このパターンは伸びません。
「目標」が「素直」で、「手段」が「頑固」になってしまっているからです。
頑固さと素直さは、それぞれをどこに発揮するかが肝要なのです。