11.142014
便利グッズは使ってナンボ
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
わたしはときどき、教科書には載っていなくて、学校でもおそらく習わない、便利な公式やイメージを子どもたちに教えることがあります。
それらは知っておくと入試や高校に進学してから役に立つことです。ときには高校生が習うようなことを小学生に教えるようなこともします。
教える公式には、
「その公式を使わないとすぐに答えが出せないタイプ」の公式と、
「その公式を使わなくても何とか答えが出せるタイプ」の公式があります。
前者のタイプは子どもたちには結構定着するのですが、後者のタイプがなかなか定着しません。
その理由は、「別の方法でもできてしまう」からです。
学校で学習する方法はスタンダードであり本質です。塾でもはじめはその方法で教えます。そして、ややテクニカルな公式はそのあとに教えることになります。
「学校ではこう習ったね?塾でもはじめはこう教えたよね?でも実はもっとサクッとできる方法があるんです」
という感じで紹介することになります。
しかし、これまでのやり方でやることが慣れていて、それでも何とか答えは出るので、子どもたちはなかなか新しい公式を使いこなせません。慣れていなければ当然テストでも使うのは不安なので、テストでも「従来型」で解いてしまいます。
そうなると、せっかくの「便利グッズ」も宝の持ち腐れ、となります。
使えないのなら知る必要もなかった、ということになってしまいます。
新しい便利グッズを持っていても、使う訓練をしなければ本番で使用することはできません。
新しいことを習ったら、まずは使ってみる。
はじめは間違うこともあるでしょうが、しっかりと使う訓練をすることで、その便利グッズは本番でも大活躍することになるでしょう。