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分散学習か集中学習か

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

勉強のスタイルには大きく分けて「毎日コツコツ勉強するタイプ」と「短期間で集中して勉強するタイプ」があります。
前者は「分散学習」、後者は「集中学習」といいますが、コツコツ勉強する「分散学習」の方が良いと言われています。
「ウサギとカメ」の童話でもそれが暗示されていますよね。

それを裏づける科学的な実験の結果があります。
150個の単語のセットを暗記する実験で、これらを「2日に分けて覚える」と「1日でまとめて覚える」の2つのスケジュールで被験者たちに覚えてもらいます。
その結果、学習直後のテストでは分散学習と集中学習との差はほとんどありませんでしたが、翌日の再テストでは大きく差が出ました。集中学習では3分の2を忘れてしまっていたのに対し、分散学習では半分しか忘れなかったのです。
つまり、集中学習の方が「忘れるスピード」が速いのです。
よって、トータルで同じ時間を勉強に費やすのなら、忘れるスピードの遅い分散学習の方が有利です。

記憶のメカニズムで「睡眠」の役割は重要ですが、分散学習では複数日にわたって勉強しますので、睡眠の回数が多くなることが無関係ではないようです。

定期テストは限られた範囲を集中的に勉強すれば得点は取れますので、分散学習でも集中学習でもあまり変わらない結果になりますが、いわゆる範囲のない実力テストではそうはいきません。
定期テストで点数がよいのに、それに比べて実力テストで点数がよくない子は、「集中学習」タイプの可能性があります。

そういう子は勉強の習慣を見直し、計画的・継続的に勉強していく分散学習型へ移行させることが必要です。

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