7.152016
RとL
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
日本人はよく、RとLの発音を区別できないと言われます。
日常的に英語に接する生活をしていなければ、わたしたち大人でもあいまいな人が多いのではないでしょうか。
いわんや「英語初心者」である中学生にとってはもっと難しいことなのだと思います。
読むときはそれが完全に正しい発音でなくても何となく読めますが、書くとなるとRとLのスペルミスはよく起こります。
例えば日本語で「部屋」という単語。
英語で言うと「ルーム」だということは知っていますし発音もまあ何となくできます。しかし書くときに「room」なのか「loom」なのか迷ってしまうのです。
そしてときどきRとLを逆に書いてバツになってしまうのです。
なぜ日本人はRとLの発音の区別が苦手なのでしょうか。
その理由は、日本語にRとLに相当する発音がないからだといわれています。つまり、普段の生活のなかでRとLを区別する必要がないためにだんだんと聞き分ける能力が「退化」してしまい、両者ともに日本語の「ラ行」の発音に同化してしまうのです。
ちなみに韓国語では「Z」と「J」に相当する発音がなく、韓国語のネイティブスピーカーはこれらの区別が苦手なんだそうです。
単語のスペルは何度も見たり書いたりすれば覚えられますが、リスニングやスピーキングはなかなか身につきません。
シングルエイジ期に正しい発音を会得しなければ、今後ずっと完璧な正しい発音を使いこなせないとする意見もあるようです。
少しでも見分けられるようにするためには、たくさん聞いてたくさん発音し、たくさん書くしかありません。
「聞く」と「話す」はなかなか身につかないでしょうが、書くことによっていろいろな単語のスペルは身につきます。
「loom」という単語を見て、少なくとも「?」と違和感を持てるくらいには訓練しなければなりませんね。