7.82016
授業中に目が合う回数
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
わたしが授業をしているとき、よく目が合う子もいれば、ほとんど合わない子もいます。
経験上、前をよく見て教師とよく目が合う子の方が成績がよいという印象はありますが、教師の方をよく見ているのに実はほとんど聞いていなかったり、逆に下を向いている時間が長いのにしっかりと聞いている子も実際にはいますので、目が合う回数がそのまま成績の良しあしに直結しているといえるわけではありません。
よって、教師の言うことをしっかりと聞き、必要なタイミングで板書を見たり写したりしていれば、教師と目を何度も合わせなくても授業内容を理解することはできるわけです。
しかしわたしは、やはり前を向いて教師とよく目が合う方がいいと思っています。
学力うんぬんの問題というより、「話している人の方を見る」ことはコミュニケーションの基本だからです。
授業は「ライブ」です。テレビから勝手に映像や音声が流れてくるのではありません。目の前に今、自分に向かって話をしている生身の人がいるわけです。
人の話を聞くときに相手の目や顔を見ることは基本であり、話をしている人に対する最低限の礼儀です。
相手が持つ印象も違います。
視線を自分に向けて聞いてくれる人と全く見てくれない人。どちらの印象がよいのかは明らかです。
学校で同じくらいの成績なら、よく目が合う生徒の方が「授業態度がよい」と評価され、内申点に関わることもあるわけです。
わたしは授業中、子どもたちが視線を向けていなければ、よく「みんな前を見て」と促します。
たまに「はい。前の男前に注目」(笑)と言うこともありますが。
これも継続的にすべきである指導のひとつです。慣れてくれば、何も言わなくてもすっと視線を向けてくれるようになります。