6.72016
「しつけ」
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
先日北海道で、父親が「しつけ」のためとして7歳の子どもを山中に置き去りにし、1週間ほど見つからなかった事件がありました。
結局子どもは無事保護されましたが、この父親の子どもへの仕打ちが議論になっています。
「しつけ」という言葉を辞典で調べてみました。
しつけ【仕付け・躾】
(「躾」はからだを美しく飾る意の国字)子供などに礼儀作法を教えて身につけさせること。
また、身についた礼儀作法。「-の厳しい家庭」「店員の-が悪い」
(大辞林)
しつけとは、礼儀作法を教えて身につけさせることです。
もちろんしつける側の大人には、子どもをしっかりと育てたいという気持ちを持っていなければなりませんし、その方法も子どもを正しく育てることができる方法でなければなりません。
北海道のこのケースは見つかったから良かったようなものの、もしこの子に何かあったら、何のためのしつけか、誰のためのしつけかということになります。
最近耳にする虐待のニュースでは親が子どもに暴力をふるってケガをさせたり、ひどいときには命を奪ってしまったりしています。
逮捕された親がよく口にするのが「しつけのため」です。
ふざけなさんな。ケガをさせることで子どもに礼儀作法など身につくわけがありません。そんなことで正しく育つわけがありません。
そんな暴力は間違っても「愛のムチ」などではありません。弱い者に対する卑劣な「暴行」です。
最近、「しつけ」という言葉が虐待の言い訳になっているような気がして気持ちが悪いです。