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K先生のこと

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

陽塾開校から2年近くの間ずっと勤務していた非常勤のK先生が、この春から有名な中高一貫進学校への就職が決まり、昨日陽塾での最終授業を終えました。

わたしが陽塾をはじめるとき、一番悩んだのは人のことでした。少なくとも一人の非常勤の先生に来てもらわなければ物理的に運営できません。大切な子どもたちに接するので、もちろん誰でもいいってわけではありません。

そんなとき、家族ぐるみで親しくさせてもらっている先生の教え子ということで紹介してもらったのがK先生です。
彼は優秀な国立大の学生で、将来は教育に携わる仕事をしたいと考えていました。

初めて会った日、しばらく話をすると聡明で暖かい彼の人柄が分かりました。
「この人なら、子どもたちを大切にしてくれそうだ」
そう感じたのを覚えています。

K先生は個別指導の経験はありましたが、集団指導の塾は初めてでした。本人は少し不安だったようですが、わたしは集団でもできると確信しました。

その後、案の定子どもたちからも人気がある優しい先生になってくれました。
昨日、最後の授業であることを聞いた子どもたちはみんな名残惜しそうでした。

卒業、就職おめでとうございます。
本当にありがとうございました。

これからは完全な社会人になるK先生。
これまで以上に責任が重くなると思います。しかしそれは同時にやりがいも感じることができるということです。
教師には「完成形」はありません。いつも子どもたちと一緒に成長できる教師でいてほしいと思います。

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