1.142016
ゼロとイチでは大違い
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
大手塾時代の教え子で今は高校生の子が、先日陽塾に来てくれました。
わたしはその子が中1のときに1年間だけ教えていましたが、中2以降は校舎が離れてしまってそれっきりでした。
その子はずっとわたしのことを覚えていて会いたがってくれていたようです。
そして、わたしが大手塾を退職して独立したことを最近になって知ったのです。
中3のときはがんばって受験勉強をしていたようで、現在は私立の有名な進学校に通っています。
しかし、高校に行ってからは勉強をほとんどしなくなり、成績も下がる一方で、やる気もなくなってしまったようです。
そのことで悩んでいて、久しぶりにわたしと話したいとわざわざ訪ねてきてくれたのです。
当日、久しぶりの再会を喜んだあと、その悩みについてその子の話を聞きました。
学校が嫌いではなく、友達も多く、先生との関係も良好。
授業はときどき分からないけどついていけないほどではない。
勉強はしなければならないと思っているし、よい目標になる志望大学がある。
その子の置かれている環境は悩むようなものではありませんでした。むしろ恵まれています。気持ちも全然後ろ向きではありません。
しかし「ちょっとくらい遊んでいいか」とか「後でやろう」という「先送りの気持ち」が、その子の前向きな行動を阻害していました。それにずるずると流されてしまっていたのです。
わたしはその子と「家に帰ったら『今日から』5分でいいので『必ず』勉強すること」と約束しました。
『今日から』と『必ず』がキーワードです。
いくら気持ちを入れ替えてやる気になっても、行動が同じなら結果は同じです。
これまでゼロだった行動を、イチでいいから起こしてほしいのです。
ゼロとイチでは大違いです。
ゼロはいくら積み重ねてもゼロ。でもイチなら積み重ねれば百にも千にも一万にもなることができます。
それはまさに「成長」です。
その日の帰ってからのことは聞いていませんが、「イチ」を踏み出すことができたでしょうか。
いや、その子ならきっと踏み出せたはずだと信じています。がんばれ!