9.172014
消しゴムの使い方
こんにちは。陽塾代表の原田基生です。
「消しゴムの使い方」なんて、手で持って、鉛筆で書いたところをこすって、・・・ですよね。
確かにモノとしての「使い方」はそうなのですが、わたしが言いたいのは「消すべき内容」のことです。
消しゴムは、原則として、
「書き損じた、または書き間違えた字を正しく書き直すのみ」
というのが正しい使い方です。
例えば、「塾」という字を「熟」と書いてしまった場合などです。
本来消すべきでないものを消してしまっている子がいます。
多いのが、筆算です。
ノートやテキストの余白にちょこちょこっと書いて、答えが出たらすぐに消そうとします。
あと多いのが、自分でやって間違えた問題です。
答えが間違えていることが分かると、自分の書いた途中式を見もせずに、全部を消そうとします。
わたしは「もったいない」と思います。
消さなければ、自分の間違えたところを見つけることができるからです。
筆算はあわてて書くと少し汚くなりますし、間違えたものをノートに残しておくのはちょっと嫌でしょう。消したくなる気持ちも分かります。
でも「消さない」ことで、起こりやすいミスのパターンを発見できます。自分の間違いやミスの中には学力向上のためのヒントが満載なのです。
必要なところまで消しゴムでガシガシ消すと、学力向上にももったいないし、消しゴムも使いすぎてもったいない、と「もったいないことだらけ」になってしまいます。