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子どもがつける課題の優先順位

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

わたしたちは授業で、宿題や課題を出したり勉強の指示をしたりします。
複数の教科担当からさまざまな課題が出されます。もちろんどれも大切ですので、子どもたちは必ずやらなければなりません。

しかし実はそれぞれの子どもの中で、それら複数の課題に自然と優先順位がつけられています。

子どもが優先順位を高く設定した課題はほぼすべての子がやってきますが、優先順位を低く設定した課題は忘れる子が複数出てきます。

子どもたちが優先順位をつける判断基準はいろいろとあります。以下にいくつかあげてみましょう。

・担当教師の厳しさ
 厳しい教師の課題は優先順位が高くなります。やらないと叱られるからです(笑)
・チェックの厳しさ
 課題のチェックをこまめにチェックすれば優先順位が高くなります。
・強制度合
 「やりなさい」は優先順位が高く、「やった方がいい」は優先順位は低くなります。まあ当然です。
・得意・不得意教科
 得意な教科は優先順位が高く、不得意な教科は優先順位が低くなります。
・アトが残るかどうか
 例えば「ノートに問題をやりなさい」はノートにアトが残るので優先順位が高く、「3回音読しなさい」はやったかどうかアトが残らないので優先順位は低くなります。やっていなくてもバレにくいですもんね(笑)
・指示の明確さ
 「30ページの問題を、ノートに図と式を書いて解き、丸つけと解き直しまでしなさい」と指示が明確な場合は優先順位が高く、「今日の内容を復習しておきなさい」とあいまいな場合は優先順位が低くなります。
 ※「宿題は今日の復習です」などと言うと、管理シート(連絡帳)に書こうとしない子もいます。当然叱って書かせますが(笑)
 わたしは、復習をさせたい場合は「今日の内容を次回テストされたら満点が取れるようにすること」を宿題にします。そして次回抜き打ちテストを本当に実施します。
・ペナルティの有無
 やってこなければ居残りしてやらされるとか、塾のない日に呼び出されるのであれば優先順位は高くなります。

よって、
「影響力の強い教師が、やったアトが残る宿題を、明確に指示し、しっかりとチェックして、できていなければ居残りや呼び出しをする」
とかなり優先順位は上がることになります。

子どもたちはほうっておくと楽な方、遊ぶ方に流れていきます。
これは当たり前のことです。大人も子どものころはそうだったはずです。
かく言うわたしも「復習しなさい」という宿題は「宿題なし」と同じととらえていました(笑)

特に勉強が嫌いな子ほど、指導する側が工夫し、課題をやる優先順位を上げるようにさせる必要があるのです。

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