10.42015
塩対応
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
アイドルの握手会などにおける、ファンに対して愛想がなくそっけないいわゆる「しょっぱい」対応のことを「塩対応」というそうです。
反対にいつも笑顔で愛想のよい暖かい対応のことは「神対応」というらしいです。
神様ってそんなに笑顔で愛想のよいイメージはないんですが(笑)
さて、わたしは生徒に対してときどき「塩対応」をすることがあります。
「宿題を忘れました」
「あっそう」
「・・・」
とか、
「テキストを忘れました」
「ふうん」
「貸してください」
「だめです」
「・・・」
叱られると思って言いに来た子は、叱られませんが思わぬ塩対応をうけて少し戸惑います。
戸惑っているのは上記の会話の「・・・」の部分です(笑)
わたしは「・・・」になっている子に対して、
「それで?どうするの?」
と聞きます。
子どもはそこで考えます。ここで考えてほしいのです。
「・・・授業のあと、居残りして(宿題を)やります」
とか、
「・・・となりの人に(テキストを)見せてもらいます」
などと、どうするかを自分で考えて言ってくれます。
わたしは内心は少しほっとしながらも、
「じゃあそうして」
と塩対応を続けます(笑)
その子は神妙に教室に戻っていきます。
「忘れたんだ~それは困ったね~。じゃあ塾のテキストを貸してあげるね!ニコニコ!」
などと「神対応」をしてしまうと、子どもは全く反省しません。
塩対応をすることで、失敗に対して反省を促しつつ、その失敗をどうフォローするのかを子ども自身に考えさせることができます。
ただし、いつも塩対応ばかりしていると本当に冷たい教師だと思われてしまいますので、ほどほどにしています(笑)