9.162015
カンで書いてもいいときと、カンで書いてはいけないとき
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
問題を解いているとき、答えをカンで書くことがあります。誰にもそういう経験があると思いますが、そのカンが当たって正解したときは少しだけ幸せな気分になりますよね(笑)
答えが分からないときやあやふやなときは、「当たればラッキー」と思いながらカンで書けばよいと思われがちですが、実はカンで書いてもいいときと、カンで書いてはいけないときとがあります。
カンで書いてもいいときは、入試・定期テスト・実力テストなど、いわゆる「本番」のときです。
入試の合否や自分の進路・内申点に大きく関わるテストでは、とにかく「点数を多くとる」ことが一番の目的になります。
よって、カンでも運でも味方につけて何とか解答欄を埋めた方がよいのです。ア~エから記号を選ぶような選択式の問題の場合は正解の確率は4分の1です。空欄にしておけばその設問は必ず不正解ですので、少しでも正解する確率を上げることをすべきです。
逆に、カンで書いてはいけないときは、授業中にやる演習問題、宿題、長期課題、小テストの一部などのいわゆる「練習」のときです。
「練習」は、頭に定着していないことを分類して洗い出し、それを改めて頭の中に入れることが目的です。
例えば2つの問題があるときに、一方は自信を持って書き、他方はカンで書いたとします。
丸つけのときに、幸運(不運?)にもどちらも正解していたとすると、2問ともマルになってしまいます。
こうなると、頭に入っていることがらと入っていないことがらが同列になってしまい、「できること・知っていること」と「できないこと・知らないこと」の分類ができず、あとでやる復習の効率が悪くなります。
カンで書いた解答には、解いたときにそれがわかる印をつけておくのならばOKです。
「問題を解く」という同じ勉強でも、その目的によって解き方は大きく違ってくるものです。