7.202015
宿題の代行?
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
夏休みです。子どもたちは長い休みにワクワクでしょうが、同時に夏休みの宿題という「ユウウツ」も抱えます。
ワーク類は何とかできるでしょうが、読書感想文やポスター製作、自由研究などの時間がかかる宿題は特に頭を悩ませるようですね。
実は最近、読書感想文や自由研究などの宿題を有料で代行する業者が出現しているようです。
子どもが塾通いで忙しくて時間が取れないとか、病気で入院して宿題ができないなどの理由で宿題を業者に依頼する保護者が多いようです。
料金は、自由研究1件で10,000~15,000円、ドリル1冊5,000~10,000円、作文は400字詰め原稿用紙1枚につき2,000~3,000円などのようです。
宿題の代行は法的には問題はないのだそうです。
しかし、子どもに出された子どものための宿題を、なぜ別の人間がやるのでしょう。わたしには全く理解できません。
驚いたことに、ドリルなどをするときには子どもの字をまねたり、間違えやすいところでわざと間違えたりすることまでやっているようです。
つまり、自らがやったように見せて宿題を出した先生をだましていることになります。
こんなことが子どもの前で堂々と行われていいのでしょうか?親もこんなことをして子どものためになっていると思っているのでしょうか?
そういえば、昔サザエさん一家もよく夏休みの終わりに家族総がかりでカツオやワカメの宿題を手伝っていましたね(今もそうしているのでしょうか)。あの厳しい波平さんまで手伝っているのを見て、わたしは子どもながらに「これはちゃうやろ!」と違和感を感じていました。
分からない問題を教えてあげるとか、自由研究のテーマを一緒に考えるとか、大人がサポートはしてあげてもよいと思いますが、子どもに出された宿題は子どもが主体でやるべきです。
まずは何とか自分でできるように考えて工夫して苦労してやってみる。もしできればすごいことですし、できなくても長い目で見ればそれが子どもの成長につながるのではないかと思います。
塾通いや入院などで物理的に本当にできないのなら、そのことを学校の先生に相談すればよいのではないでしょうか。
勉強は「作業」ではありません。宿題の代行など、子どもの教育に良いはずがありません。