6.182015
休憩の目的
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
勉強を長時間続けるときには、ときどき休憩をとることが大切です。
「勉強」と名のつくことを経験したことがある子なら誰もが言われたことがあると思いますし、ほとんどの子が休憩をした方がよいということは分かっています。
わたしも子どもたちに「休憩も大切です」と言っていますし、子どもたちも休憩の必要性を知っています。
しかし、子どもたちの中には休憩の「目的」を正しく理解できていない子がいます。
休憩をとる最大の「目的」は「勉強の効率をアップさせる」というものです。ひとつのことばかり続けてやっていると、疲れも出ますし集中力も下がってきます。このまま続けていては効率が下がる一方です。
そんなときタイミングよく休憩をとることで、気分転換ができて、そのあとの勉強がまた集中できるようになるわけです。
しかし、休憩の「目的」を正しく理解していない子の頭の中には、「休憩時間=遊び時間」という等式が存在しています。
その子にとって休憩の「目的」は「勉強の効率アップ」でなく、「遊ぶこと」なのです(笑)
「1時間勉強して1時間休憩」などと言う子がいますが、こんな子は完全に目的を間違えています。
家で1時間ほど勉強した後、ゲームを1時間ほどやっている。見かねたお母さんが「あんた、勉強しなくていいの?」と声をかけると、口をとんがらせて「さっき勉強したから今休憩中。気分転換やん。先生も休憩は大切やって言ってたで!」などと反論するのです(笑)
休憩の目的が「勉強」なのか「遊び」なのかは、休憩時間の長さで判断できます。休憩時間が5~10分ならば、その休憩の目的は「勉強」です。しかし30分以上になると、その休憩の目的は「遊び」です。その時間は勉強の合い間の「休憩時間」ではなく「遊び時間」なのです。
まあ、遊びたいのが子どもの本音です。それに打ち勝ってしっかりとすべきことができるようになることが精神的な成長です。
その成長を促すことができるように、わたしたちはしっかりと指導しなければなりません。