6.62015
「自分の出番」が終わると聞かない子
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
授業中、ある子にあてたとします。そこで答えに窮してしまうことがあります。
こういうときわたしは、ヒントを与えることによってその子に答えまでたどりつかせるときと、他の子をあてるときがあります。
ヒントを与えるか他の子をあてるかは、そのときの質問のレベルやあてられた子の学力状況、時間などによっていろいろです。
このうち、他の子をあてる、ということを選択したとき、はじめにあたった子が結構「油断」することがあります。
「自分の出番が終わった。よかった」という感じになって、そのあとのことをあまり聞かないのです。
自分があてられて答えられなかったことを、他の子が答えるわけです。普通なら自分が分からなかったことが何だったのか気になるところなのですが、「自分の出番が終わった」子にはもう興味はありません。
結構びっくりしますよね。
わたしは意地悪(笑)なので、他の子にあてて正しい答えを得たあと、はじめにあてた子をもう一度あてることがあります。
このとき、直前に正解が出て、同じことを聞いているにも関わらず、答えられないことがあるのです。
「しっかり聞いておけ」と鋭い言葉をピシッとかけて、正しい答えを言ってくれた子にもう一度答えてもらって、またはじめにあてた子に答えさせます。
あてられた時だけしか頭がアクティブ状態にならない子は結構いるものです。
学校でずっとこのような授業の受け方をしてきた子は、なかなかこのクセが抜けません。
教師は、教室にいるすべての子の頭を、常にアクティブな状態にしておかなければなりません。
とても難しいことです。こういうことをいろいろな工夫でクリアしていくのも教師の修行のひとつです。
わたしもまだまだ修行を積んでいかなければなりません。