5.302015
まねる
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
「まなぶ(学ぶ)」という言葉は、「まねる(真似る)」と同じ語源で、「まねぶ」とも発音されていたといいます。
つまり、「学ぶ」こととは他人のやり方を「まねる」ことから始まるということです。
時間の使い方、計画の立て方、勉強の手順、暗記の方法など、勉強ができるようになるためにはいろいろなことを効果的に実行していく必要があります。それらの方法をすべて自分で「編み出す」ことは不可能と言ってもよいでしょう。
ですから、人をまねて、盗んでしまうのです。
陽塾には、子どもたちに守ってもらいたい3つの約束がありますが、その一つに「素直であること」があります。
素直であるということは、これまで自分の中になかったものを一旦自分の中に受け入れる、ということです。勉強ができるようになりたければ、親や教師のアドバイス、勉強のできる先輩や友達のやっていることを、まずはまねてみることが大切なのです。
誰でもプライドというものがあり、「自分の勉強法」というものがあるものです。受け入れるということはそれを否定することになるので、少し抵抗感もあるでしょうが、そこは少しガマンしてまずは受け入れるべきです。
ただし、勉強には「これをやっておけば誰でも成功する」という方法はありません。
一旦受け入れた新しい方法を自分なりに試してみて、それが良ければ盗んでしまって自分のものに、自分に合わなければ捨ててしまえばよいのです。
それを繰り返してゆくことで、取捨選択した一つひとつの勉強の方法やテクニックは自分の中にどんどんたまっていきます。
それらの組み合わせの結果が、その人だけのまさに「自分の勉強法」になるわけです。