5.192015
ゆさぶり
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
わたしが子どもたちと接するときに気を付けていることは、「子どもをゆさぶる」ということです。
褒めるときは褒める。叱るときは叱る。
褒められてばかりいる子はいませんし、叱られてばかりいる子もいません。
「子どもは褒めて育てましょう」とはよく言われます。子どもにプラスの感情を持ってもらって、子どもが前向きになるようにすることは非常に大切で、褒めることは教育には必要不可欠なことです。
しかし、ときには子どもにマイナスの感情を与えることも大切です。もちろん、人格を否定するような叱り方は完全にタブーですが、子どもの課題をしっかりと見つけてそれをしっかりと子どもに伝えることもまた、教育には必要なことです。
適度なマイナス感情からは、ストレス耐性や闘志が育ちます。
社会に出ればプラスの感情ばかり持たせてもらえることなどありません。むしろマイナスの感情を与えられることの方が多いかもしれません。
褒められることも叱られることもあって、自分の感情がプラスになったりマイナスになったりすることで、子どもたちはいろいろな感情の経験をしていくことになります。そうすることで自分の感情が豊かになり、他人の立場に立って考えることもできるようにもなっていきます。
一番よくないのが「無関心」です。
褒められるということは「見てもらっている」ということです。
叱られるということは「見られている」ということです。
褒められも叱られもしないのは、それは「見られていない」、つまり無視されているということなのです。
それこそ最大の人格否定であり、そんな環境では子どもは育つはずはないのです。