4.232015
「あきらめる」タイミング
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
目の前の問題を一所懸命解こうとすることは、とても大切なことです。
性格にもよりますが、その教科が得意な子ほど、難しい問題にチャレンジし、自力で解こうとしたがります。
その姿勢を失ってはいけません。
しかし、時間は有限です。宿題は次回の授業まで、定期テストの勉強はテスト当日まで、入試はもちろん入試本番までの期間しかありません。
その中で、こだわりすぎてひとつの問題に何時間もかけて考え抜くのは得策ではありません。
勉強で大切なことは、かけた時間に対してどれだけ知識を得られたか、どれだけのことができるようになったのか、ということです。
「コストパフォーマンス」ならぬ「タイムパフォーマンス」が重要なのです。
普段の勉強で、ひとつの問題を3分考えて全く糸口がつかめないようならば、いさぎよく「あきらめる」方がよいと思います。
解答を見て、解説を読み、分からなければ質問をするのです。
3分考えて糸口が見いだせないということは、現在の自分の頭の中にはその問題を解く知識がない、またはあってもすぐに取り出して使うことができない、といえます。
無い袖は振れません。そう考えると、これ以上時間をかけることはほとんど時間のムダです。それよりも、さっさと解答・解説を見て「自分の頭の中になかったものを新たに取り入れる」ことをした方が明らかによいのです。
ここで大切なことは「次に同じような問題に出会ったら、今度は自力でできるようにしよう」と強烈に意識することです。
「あきらめる」のは少し悔しいものです。次はこの悔しさを味わわないように、しっかりと頭に入れ、解きなおしをすることです。
時間を有効に使って、一歩一歩成長してほしいと思います。