3.82015
子どものウソ
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
子どもはときどきウソをつきます。
宿題をやっていないことを隠すために「宿題はやったんですけどノートを忘れました」と言ったり、答えを写してきたのにさも自力でやったようにつくろったり、自己採点で間違えているのにわざとマルにしたり・・・。
ウソをつけばわたしはもちろん叱りますが、子どもがウソをつくのはある意味当然だとも思っています。
言うまでもなく子どもは大人に比べて幼い存在です。モラル的にも未熟であり、ウソをついてはいけない、自分のためにならないと分かっていても、自己防衛のためについついウソをついてしまうことがあると思うのです。大人でもときどきウソをついてしまいますよね(笑)
子どものことは信じるべきです。しかし、ウソを放置するわけにはいきません。
ウソをつくと自分のためにならない、ということを教えていくのも教育です。
わたしは、子どもがウソをついたと思われるときには「確認」をします。
間違えているのにマルにしているようなときはその場で答案を確認すればすぐに分かります。また、その子の学力状況から考えて正解することが非常に困難な問題をさらっとやっている場合、その場でもう一度解かせたり、どうやって考えたかを説明させたりします。
「宿題をやったんですけどノートを忘れました」と言うのが数回続くような場合は、「先生どうしても今日は宿題をチェックしたいので、悪いけど家にそのノートを取りに帰ってくれないかな」と言います。
意地悪ですね。子どもからするとかなり「イヤな教師」です(笑)
「逃げ場をなくす」のです。
この先生にはウソをついても無駄だ、と思わせなければなりません。子どもが「この先生はごまかせる」と思ってしまえば、これからもその子はその未熟なモラルのままであり、成長もできません。
心を鬼にして「イヤな教師」になることも、ときには必要なのです。