12.172014
アウトプット
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
授業中に習ったことや、自分で勉強をして覚えたことをしっかりと定着させるために効果的な方法は「アウトプット」です。
覚えた、身につけた、と思うことを自分の中から外部に出すという作業です。
やり方を習ったら、類題を解いてみる。
覚えたら、一問一答形式でチェックテストをやってみる。
習ったことや覚えたことを他人に説明してみる、という方法もあります。
「インプット」だけやって、頭の中に入ったという錯覚をしている子が結構います。
勉強会などのときに、教科書を見ている子に、「何の勉強してるの?」と聞くと、「教科書を読んで覚えています」と返ってきます。
「なるほど。じゃあ覚えたところをテストしてみよう」と言ってテストをさせてみると、ひどいときには半分も正解しません。
わたしはそこで「アウトプット」の勉強を指導します。
以下、例えば社会の暗記の勉強の一例です。
(1)教科書を読んで覚える。重要語句や事項には赤色のマーカーを引いておく。漢字などは実際にノートなどに書きながら覚える。
(2)覚えたと思ったら、そのページを緑色のシートで隠す。重要語句や事項が見えなくなる。これで「問題用紙」に早変わりです。
(3)答えるときは頭の中だけで答えるよりも、ノートなどの「解答用紙」を必ず用意し、書く。
(4)1ページ終わったらシートを取りのぞいて採点する。
(5)忘れていた箇所は教科書の方に印をつけておく。
・・・この繰り返しです。
誰でもやっているような勉強法ですが、きっちりとできている子は実は多くはありません。
例えば、以下のようなやり方だと効果は半減します。
・覚えるときに、難しい漢字が出ても書かずに覚える。
・答えるときに書かずに、頭の中だけで答えてその都度答えを「チラ見」している。
・忘れていた箇所に何もチェックをしない。
しっかりと知識を定着させるには、「インプット」と「アウトプット」を併用して、繰り返すことが重要なのです。