11.22014
ビッグマウスな子
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
『いろんな子たち』シリーズ。
今回は「ビッグマウスな子」です。
授業中に「分かった?」と聞くと、「余裕です!」
受けたテストの感触を聞くと、親指をグッと立てて「完璧です!」
「何点ぐらいありそう?」と聞くと、「90点はあります!」
しかし、「余裕です」と答えたあとに類題をさせてみるとできなかったり、返却されたテストの点数を見ると70点台くらいであったり・・・。
こちらも期待をしていただけに、ガクッとなる結果になることも多くあります。
もちろん本人には言いませんが、「この子の言うことは2割引で聞いておこう」などとこっそり思ってしまいます(笑)
このタイプの子は、とてもポジティブシンキングなので性格は明るく元気です。
その反面、「妥協点がやや低い」「ミスが多い」傾向があります。
授業中、何となく聞いて何となく分かった状態でも、「余裕で分かった」という表現をします。正しくは「何となく分かった感じがします」と答えるべきところです。これは「分かった気になっている」状態です。
この場合、そのあと発問したり類題演習をさせたりすることで「確認」することが必要です。「分かった気になっている」状態が露呈すれば、そこで改めてしっかりと理解させる必要があります。
テストについても、解答用紙の欄の多くが埋まっていれば、そこは正解だという勝手な(?)認識をしているのでしょう。しかしミスなどで結構得点を落とします。しっかりとていねいに見直しをすることでミスは減少するでしょう。
キーワードは「確認」と「ていねいさ」です。妥協点が上がり、ミスが減少すれば、自分の発言に近づいていくでしょう。
しかし、これらが身についてくると、自信満々の発言は少し控えめになるかも知れません。
でもわたしは、彼らはこれからもビッグマウスであってほしいとも思います。
自信満々で言ったことが実現すればこんなに素晴らしいことはないからです。