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学校に行きたい。勉強がしたい。

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

12月10日にノーベル平和賞の授賞式があり、マララ・ユスフザイさんと、カイラシュ・サティヤルティさんに、メダルと賞状が送らました。
以前のブログにも書きましたが、マララさんは17歳で、史上最年少の受賞者です。彼女は、発展途上国の教育環境の改善を訴え続けています。

発展途上国の教育環境は劣悪です。子どもたちが教育を受けること、つまり学校に通って勉強するという、日本では当たり前のことが、世界の多くの地域で実現されていないということです。
学校など行っている場合ではなく、家の仕事を手伝わないといけません。ひどい場合には奴隷として売られたりすることもあります。

発展途上国の子どもたちにインタビューをすると、ほぼ全員が「学校に行きたい。勉強がしたい」と言います。将来の夢を聞かれれば、「学校の先生になりたい」とか「お医者さんになりたい」とか、はっきり夢を語ります。
過酷な労働をさせられるよりも、もちろん奴隷として働くよりも、学校に行って勉強することの方がいいに決まっています。その子たちにとっては、学校に行って勉強し、将来の夢のためにがんばることは「幸せなこと」なのです。そしてその幸せに対して、一種のハングリーさがあります。

一方日本では、学校に行きたくないとか、勉強をしたくないとかという子も多くいて、勉強したいというハングリーさを感じません。むしろ勉強はイヤなものという位置づけです。
日本は教育環境が整備されており、物質的に豊かな国ですから、学校で勉強ができることは実は幸せであることのありがたみが薄れてしまい、ハングリーさはとうの昔に失われてしまっているのでしょう。

わたしは時々子どもたちにこの話をします。もし自分が教育環境の整っていない発展途上国に生まれて、学校に行けずに毎日労働させられたらどうする?と。

物質的な豊かである国だからこそ、子どもたちに学ぶことができるありがたさも伝えていきたいと思っています。

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