11.292014
得意教科と苦手教科、とっかかるのはどちらから?
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
「子どもが勉強になかなかとっかからないときに、得意な教科と苦手な教科、どちらからさせればいいのでしょうか?」
という質問・相談を受けることがあります。小学生の保護者の方に聞かれることが多いです。
確かに精神年齢が低いほど、行動は「感情」に左右される割合が大きくなります。よって、遊びたいざかりの小学生が自分を律して勉強をすることは、実は結構高度なことです。
勉強への「入口」をどこにするのがスムーズなのでしょうか。
勉強は「まず始める」ことが最重要です。
行動を起こし、小さな満足感や達成感を感じることで、やる気が増えて行動が加速するのです。
こういう状況になると、ドーパミンというやる気をつかさどる脳内物質の分泌が活性化される、という科学的な根拠もあります。
ということは、とっかかりは、
「手をつけやすく、満足感が得られやすい行動」
にすべきだということになります。
よって、まずは、
「得意科目の簡単な問題」
をすることが効果的であると言えます。
算数が得意な子は数問の簡単な計算テスト、国語が得意な子はこれも数問の簡単な漢字テストなどがよいでしょう。
ここでは難易度を欲張って難しすぎる問題をしてはいけません。満点またはそれに近い点数を取ることで、子どもが小さな満足感を得られることが大切だからです。
また、そこですかさず褒めてあげて、子どもの承認欲求を満たしてあげれば、さらに火がつくでしょう。
得意科目のあとは苦手科目をするのですが、その間には中途半端な長い休憩はとらずに一気に苦手教科に突入する方がよいでしょう。そうすると、やる気を維持したまま苦手教科を勉強できます。
いわゆる「やる気スイッチをオンにする」とはこういうことなのだと思います。
少しでもやる気で勉強できることに越したことはありませんからね。