12.152014
子どもへの影響力
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
子どもたちの普段の生活の中で接点を持つ「大人」は、主に親と教師です。
あとは祖父母(おじいちゃん・おばあちゃん)、そして近所の大人(近所のおっちゃん・おばちゃん)くらいでしょうか。
ただし、時代の移り変わりとともに祖父母や近所の大人との関わりは少なくなっているかも知れません。
それぞれの立場の大人たちが子どもたちと接点を持つときには、それぞれの「影響力」を持っています。
親は親の影響力、その中でも父親と母親の影響力は違う種類のものでしょうし、教師についても学校の教師・塾の教師・習い事の先生やコーチがそれぞれ違う影響力を持っています。
あるひとりの子どもを中心に考えたとき、関わる大人たちのそれぞれがどういう影響をその子に与えているのかを考えることは重要です。
例えば、父親にも母親にも教師にもいつも叱られているのであれば、その子はつらいですし、「大人=叱る人」のイメージになってしまいます。
教師が子どもを思うあまり、子どもとの距離を縮めすぎて親と同じ立場に立ってしまってはいけません。教師は親とは違う立場だからこそ、冷静に子どもを見ることができますし、親とは違う影響力を与えることができるのです。
わたしは教師でありますが、同時に親でもあります。実はわたしは、生徒に対しては腹が立たないことも、自分の子にはイラッとしてしまうことがあります。これは教師という立場と親という立場の違いなのでしょう。
ある子をとりまく大人たちが、それぞれの立場で、それぞれの距離感を持ち、それぞれの影響力を発揮してひとりの子どもを育てることがとても大切なことなのです。