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恩師逝く

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

7月30日、わたしの恩師が逝去されました。
中学3年生のときのクラスの担任の先生で、いっぱい叱られましたが、本当にお世話になりました。

いわゆる「中だるみ」で、成績もそれほど良くなかった中2から中3に進級した春、家庭訪問に来られた先生に、勉強にもっとまい進するように言われました。
NHKの英語のラジオ講座を毎日聴いて勉強しなさい。同じクラスのこの子も、あの子も、もう始めているぞ。

ちょっと怖い先生だったこともあったのでしょう。わたしは次の日からなぜか素直に勉強を始めました。ラジオ講座も毎日早起きして聴くようになりました。

そのあと奇跡が起きるのにそれほど時間はかかりませんでした。1学期の中間テストでわたしはいきなり学年1番を取ったのです。
成績を返却するときの先生の顔は今でも覚えています。

原田、やったやんか。

言葉はなかったですが、少し微笑んでそう言ってくれているようでした。

わたしは「自分もやればできるんだ」と自信がついて努力もするようになりました。その後、学年1番はほぼ揺るぎませんでした。当初考えていた公立高校よりもランクが上の高校を先生にすすめていただき、見事合格することができました。

なお、あとから分かったのですが、ラジオ講座をもう始めていると先生が言った「この子」も、「あの子」も、まったくやっていなかったようです(笑)

中学を卒業してからも、成人式に来てくださったり、同窓会に来てくださったり、いつも私たちを見守ってくれました。しかし何年か前から体調が思わしくなく、同窓会もここ最近は来られていませんでした。

もう一度会いたかった。ちゃんとお礼を言いたかった。
先生、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。安らかに眠ってください。

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