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間(ま)

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

吉本新喜劇の元座長の花紀京さんが亡くなりました。
わたしは吉本新喜劇が小学生のころから好きで、土曜日の昼はテレビで毎週見ていました。

花紀京さんは特にハデなギャグを持っているわけでもなかったのに、話術がとても巧みでおもしろかったです。特に「間(ま)」の取り方が絶妙で、彼の天才的な「間」でだいぶ笑わせてもらったものです。

花紀京さんのご冥福をお祈りします。

「間」っていうのは不思議なもので、コンマ1秒ずれただけでもその場の雰囲気が大きく変わります。
授業中でも、教師の間の取り方で雰囲気が決まります。
例えばある子をあててその子が間違えた答えを言ったとき、教師の間の取り方でそのできごとがおもしろくなったりシリアスになったりします。「間」に教師の表情や言葉が加わり、その教室の雰囲気が形成されるのです。

間違えた子がおもしろい子で教室を笑わせたいときはそうなるような「間」
あてられた子がダレっとして間違えたときは雰囲気をピシッとさせるような「間」
間違えた子にあまり恥ずかしい思いをさせたくないときはそんな「間」

がそれぞれあります。

いろいろな「間」は、どんな人でも自分のこれまでの生活の中で体験し、知らない間に身につけているものです。日常生活での家族との会話や学校での会話だけでなく、それこそテレビやお笑いを見て身についた「間」もあると思います。
しかしお笑い芸人や教師など、しゃべることが仕事のメインになる人は、「間」のスキルが必要です。自然と身についたものだけでなく、いろいろと勉強していろいろな「間」を知らなければなりません。

教室の雰囲気を好ましいものにするために、上手に「間」を使うこと。
これも教師に求められる大切なスキルの一つだと思います。

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