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間違えたくない子

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

『いろんな子たち』シリーズ。

今回は「間違えたくない子」です。

授業中にあてられたとき、テストのとき、宿題をやるとき、・・・あらゆる場面で「間違えること」を極端に嫌う子がいます。問題集をやって間違えたところにバツをつけるのも何か嫌そうです。
このタイプの子は、シングルエイジ期に、あまり「間違えた」という経験がなかった子、つまり学力が高い子が多いようです。

小さいころからよくできるので、周りの大人たちによく褒められてきたのだと思います。「よくできる」と言われることに慣れています。
明確に意識の中にはなくても、心の深いところでは、自分の「よくできる」というイメージを崩したくない、これからも褒められたい、という思いがあり、「よくできる」自分であり続けなければならない、と思っているところがります。

しかし成長するにつれ、学習内容も難しくなっていきます。小学低学年のときにはいつも100点だったテストが、だんだん取れなくなってきます。
それは当たり前のことで、本人もその現実は分かっているのですが、どこかで受け入れられないところがあります。
少しくらいの葛藤ならよいのですが、あまり「間違えたくない」意識が強すぎると、宿題で分からない問題の解答を丸写ししてあたかも自分でやったように装ったり、返してもらったテストの答案に「細工」をしたりしてしまうことが起こる可能性があります。

こういう子には、大人が「間違えてもいいんだよ」ということをしっかりと伝えてあげることが必要です。

間違えるから、知らないからこそ「学ぶ」意味がある。

それを、本当の意味で理解したとき、その子は一つ成長することになると思います。

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