12.112015
量質転化
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
多くの「量」をこなすと、あるときその「量」が「質」の変化をもたらす、つまり飛躍的な向上が訪れます。
これを「量質転化」もしくは「量質転化の法則」とよびます。
勉強において、厳選された少量の問題にじっくりと取り組む「質重視」の勉強も、とにかく多く暗記したり多くの問題を解く「量重視」の勉強もわたしは大切だと思っています。
しかし、ときに「量」をこなすことによって、それが「質」になることがあります。
「量は質を凌駕する」という言葉もありますね。
一度聞いたことを忘れないような一握りの「天才」を除き、やはり学力の高い子は「勉強をいっぱい」しています。
勉強時間は圧倒的に長く、こなす問題の量は圧倒的に多いのです。暗記事項も一気に大量のことを覚え、忘れたらまた大量に「塗り直し」を行います。
「これは出題率が低い」「これは重要ではない」・・・などと、「質」とか「効率」とか「要領」とかを細かく言いすぎてしまうことは、その場でいちいち立ち止まっているのと同じです。
そんなところで立ち止まるヒマがあったら、清濁併せてすべてを飲み込んでしまうような「勢い」も必要なのです。
たくさん暗記をすれば必ず覚えられます。
たくさん問題を解けば必ずできるようになります。
「自分は偏差値が低くて頭が悪い」と思っている人も、たくさん勉強をすることで量質転化が生じ、本当に伸びて頭が良くなるのです。
そう考えると、誰でも学力は伸びるのです。
希望が湧いてきますよね。
ただし、量を質に転化させるのですから、その量は「大量」でなければなりません。ある程度の継続とガマンが必要です。
それらを乗り越えることによって、量は質へと転化していくのです。