8.52015
部活でも受験でも悔いを残さない
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
中学生は、ほとんどの子が学校で部活動をしています。
普通、部活動は中3まで続き、多くの場合は夏休み前後で引退します。
運動系の部活動は夏休み前に大きな大会があることが多く、そこで負ければ中3は引退です。ここで勝ち残って近畿大会や全国大会まで勝ち進めば、その大会が終了するまでは引退せずに夏休み中も部活動は続きます。
文化系の部活動では吹奏楽部が結構大変で、最後のコンクールが夏の終わりや秋になることがほとんどです。
中3生が部活動を引退するのは「夏休み前後」と言いましたが、引退が夏休みの「前」になるか「後」になるかで、実は受験勉強には結構大きな影響が出ます。
中3の夏は受験勉強の大きなポイントのひとつです。この夏は少しでも志望校に近づくことができるように精一杯勉強をがんばるべき時期なのです。
どの塾でも受験に向けて本格的な指導が行われます。部活動も引退している子が多いので、午前中や午後の早い時間帯から授業を開始し、長時間授業があったり通塾回数が増えたりします。
夏休み「前」に引退なら、この本格的な受験勉強の流れに乗ることができますが、かわいそうなのは夏休み「後」に引退する場合です。
近畿大会や全国大会に進む子たちや吹奏楽部の子たちは、この大切な中3の夏に勉強になかなか没頭できません。部活動の練習のために塾の授業も遅刻や欠席が多くなります。
陽塾の中3にもそんな子がいます。
勝ち進むと本人はうれしいのですが、わたしたち塾の教師は正直複雑な気持ちになります。
「おお近畿大会に出るのか!すごいな!がんばれよ!」と、ちょっと不自然に微笑みながら(笑)声をかけることになります。
しかし、その子にとっては部活動の最後の大きな晴れ舞台なのです。
部活動を続けながら何とか受験勉強もがんばる。
教師も親も大変ですが、一番大変なのはその子本人です。
部活動でも受験でも悔いを残してほしくありません。
できることをすべてやって、その子を応援したいと思います。