5.122015
部分刺激の拡大効果
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
人は、ひとつのことを繰り返し褒められていると、だんだん自分のすべてが褒められていると思うようになって、自信が出てきてほかの部分もよくなっていきます。
これを「部分刺激の拡大効果」といいます。
例えば、自分の容姿にあまり自信のない女性に対して、「あなたの瞳は素晴らしい」と言い続けていると、しだいに表情もいきいきとして、本当に魅力的な人になる事があるのだそうです。
子どもは褒めて育てよう、とよく言われます。
子どもの生活習慣・学習習慣などは、大人から見てもの足りないところが多くあります。しかし、子どもは未熟な存在なのですからそれは当然なのです。
少し目線を下げれば、その子のよいところはたくさん見つかります。まずは、どんな小さなことでもよいので、その子のよいところ、褒めてあげられるところを見つけることが大切です。
わたしのこれまでの経験の中にも例はたくさんあります。
計算が速いが応用問題が不得意な子に「君の計算のスピードすごいな。先生も負けるくらいですよ」と言い続けたら、その子は応用問題もできるようになりました。
字は丁寧ですが筆記スピードが遅い子に「君は読みやすいきれいな字を書くなぁ」と言い続けたら、その子は筆記スピードが次第に上がってきました。
わたしは、褒めるときに「少し味付け」をして、「これだけ計算が速かったら、応用問題を解くときも武器になるよね」とか、「このきれいな字を速く書けるようになったら無敵だね」などと言って、それとなくその子の改善してほしいところを示唆するような言い方をします。
よいところを見つけて褒め続けること。これが子どもの成長に大きく寄与するのです。