4.62016
諦観
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
「諦観(ていかん)」という言葉があります。
諦観の「諦」の字は「あきらめる」という意味です。「あきらめる」はマイナスの意味で使われることが多いのですが、「諦観」はプラスの意味の言葉です。
大辞林には、以下のような2つの意味が書かれてありました。
ていかん【諦観】
1 全体を見通して、事の本質を見きわめること。 「時代を-する」
2 悟りあきらめること。超然とした態度をとること。
「本質を見きわめ」、「超然とした態度をとる」。
この2つの意味、受験生にピッタリ当てはまります。
少し書きかえて、「受験生バージョン」にすれば以下のような感じでしょうか(笑)
1 人生レベルの視点に立って、受験は人生の節目であることを確認し、「今何をすべきか」を見きわめること。
2 この一年間は、勉強以外の「楽しいこと」はいっそあきらめて「超然と」勉強に没頭すること。
わたしは受験生にはお盆もクリスマスも正月も勉強しなさいと言います。
長い人生、勉強最優先の1年があってもいいじゃないですか。逆にそんな1年は一生の中でも数えるほどしかない貴重な1年ともいえるのです。
受験生なのに「勉強も遊びも・・・」などと言っているようではだめなのです。
受験生たちは「諦観」を持って、この1年は勉強最優先でがんばってほしいと思います。
そうすると、学力向上や受験突破だけでない、もっと大切なものも見えてくると思います。