4.52016
論理クイズ
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
【問題】
いつでも本当のことを言う正直族と、いつでもウソを言うウソつき族だけが住んでいる島に、記者が取材にやってきました。
二人の住人に出会ったので、記者は一方の住人(Aさんとします)に「あなたは正直族ですか?」と尋ねました。
しかし、Aさんは小声でぼそっと答えたので聞き取れませんでした。
記者が聞き取れなかったのを察したもう一人の住人(Bさんとします)が、すかさずこう言いました。
「Aさんは『はい』と答えたんだ。しかし、彼はウソつき族だよ」
・・・さて、AさんとBさんはそれぞれ正直族・ウソつき族のどちらでしょうか?
よくある論理クイズです。
わたしもときどき授業で子どもたちに出題することがありますが、論理クイズは思考力のいい訓練になります。解くために「もし~だとしたら・・・」という仮定をし、その結果導き出される結論について考えるからです。
普段からこういう考え方ができるようになれば、当然思考力がついて勉強では有利です。いやむしろ勉強以外のいろいろな場面で大いに活用できる考え方です。
こういう知的なクイズで、少し遊びの感覚を入れて子どもたちの論理力を鍛えることはとても良いことですね。
ちなみに冒頭の問題の解答は「Aさんはウソつき族、Bさんは正直族」です。
細かい説明は書きませんが、「正直族か?」と尋ねられたAさんがもし正直族ならどんな答えのはずか、もしウソつき族ならどんな答えのはずかを考えてみましょう。
Aさんの答えは正直族でもウソつき族でも同じ答えになりませんか?
それを受けたBさんの発言は本当かウソか分かりますよね。