6.32016
見る人の立場に立った提出物
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
課題のチェックなどで、子どもたちにノートやプリントを提出させることがありますが、見る人の立場に立っていない提出物を出す子が少なくありません。
氏名を分かりにくい場所に書いていたり、ルーズリーフ数枚をそのまま提出したり、どのページの何番の問題をやったのかページ数や問題番号を書いていないような提出物です。
氏名はすぐに分かるところにきちっと書く、ルーズリーフならばらばらにならないようにホッチキスなどでとじておく、問題集のページ番号や問題番号はしっかり書いておくことなど、当たり前のことです。
それができない子は精神的にまだ幼く、まわりが何とかしてくれると無意識に思っているところがあるのです。
まだまだ甘えているといえます。
そうかと思えば、提出範囲の最初のページに付箋紙を貼ってくれる子もいます。
「(今回の課題は)ココからです」という場所が一目瞭然で、見る側としては非常に助かります。
こういう子はだいたい精神年齢が高く、きっちりと丁寧に勉強できるタイプです。
「自分がチェックする立場なら困るだろうな」と思ったことはやらない。
「自分がチェックする立場ならこうしてもらうとありがたいだろうな」と思ったことはやる。
「他人の立場に立つ」という力は、それぞれの子の性格の違いや精神年齢の発達度合いの違いもありますが、大人になっていくうえで必ず身につけて欲しい力のひとつです。
提出物の指導を適切にすることで、そんな大切な力をはぐくむこともできるのです。