7.162016
良き伝統?
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
陽塾の子は、授業が終わって帰るときに、ほとんどの子が「ありがとうございました」と言って帰ります。
帰るときにわたしたちが子どもたちにかける言葉は「さようなら」ですし、普通はそれに対して子どもも「さようなら」と返すと思います。
実際、大手塾時代に教えていた子たちもみんな「さようなら」と言っていました。
陽塾では授業が始まるときに「お願いします」、終わるときに「ありがとうございました」と教師と生徒がお互いにあいさつをしているのですが、帰るときのあいさつはこう言いなさいと特に指導したわけではありません。子どもたちが自然発生的に言ってくれるようになっているのです。
帰るときのこの「ありがとうございました」という言葉、ちょっと「道場」のような感じがあってわたしは好きです。
振り返ってみると、2年前に開校したとき初めての授業のあと、そのときの中1(今の中3)の子たちが、わたしたちの「さようなら」という言葉に対して「ありがとうございました」と返してくれたのが最初だったように思います。
そのときにわたしは「わぁ、この子たち礼儀正しいな」と感動した記憶があります。
こういう言葉を自然に言えるのは、ご家庭はもちろん学校の先生、この地域の習い事や部活動の指導者の方々もこういう指導を大切にされているからではないかと思います。
子どもに関わる大人たちがみんなで子どもを大切にしている感じがして、目に見えない一体感や感謝のようなものを少し感じます。
その子たちに影響されたのでしょうか、陽塾では後輩たちも自然に「ありがとうございました」と言って帰るようになり、それが何となく伝統(?)のような感じになってきています。
陽塾で自然発生的に生まれたこの良き伝統、まあ伝統というほど年月は経っていませんが(笑)、ずっと続いていくれるといいな、と思っています。