7.102015
絶対に壊れないもの
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
「形あるものはいつか壊れる」
と言われます。
物質的なものはいつか壊れたりなくなったりしてしまうという意味です。
わたしは誤ってコップを割ってしまったときなどにこの言葉がふっと思い浮かびます。
これ、一見悟っているようですが、自分が割っておきながら何か責任転嫁のニオイがしますが・・・(笑)
モノやお金などの物質的なものはもちろんそうですが、わたしはさらに、形のないものも壊れたりなくなったりしてしまうことがあると思います。
友達だと思っていた人に裏切られたとか、愛が冷めてしまったとか・・・寂しいことですが、友情や愛情、信頼などもなくしてしまうことがありますし、学生のときに習った勉強の内容を忘れてしまう・・・学力や知識もなくしてしまうことがあります。
「形ないものもいつか壊れる」こともあるといえます。
しかし、絶対に壊れないもの、なくならないものがあります。
それは「経験」です。
「経験」とは「自分の足あと」です。
あのとき欲しかったモノが手に入った!
あのときあの人のハートを射とめることができた!
何かを得たときや達成したとき、そのできごとはもちろんその人の「経験」となります。
あのとき大切にしていたモノを壊してしまった・・・。
あのとき友達からの信頼を失ってしまった・・・。
壊れてしまったとか、なくしてしまったという過去もまた、その人の「経験」となります。
それらの「経験」の積み重ねが、「その人」なのです。
絶対になくならないものの積み重ねが、今の自分なのです。
だから、子どもたちにはいろいろな経験をしてもらいたいと思います。「いい経験」をたくさんしてほしいことは言うまでもありませんが、時々は「つらい経験」も味わってほしいとも思っています。
わたしたち大人もそうです。いいこともつらいことも経験して乗り越えることで自分という人間ができてくるのだと考えて、毎日を大切に生活していきたいと思います。