9.302014
秋色
こんにちは。陽塾代表の原田基生です。
早いもので9月も今日で終わりです。朝晩はだいぶ涼しくなってきました。
ふとキンモクセイの香りがしたり、見上げると空には秋っぽい雲。
秋の雰囲気が漂っています。
そういえば、わたしが中学生のときの国語の先生が、季節の変わり目によく、
「みなさん、もう秋ですねぇ。ほら見てください。空が『秋色』をしてますよ」
とか、
「寒いなあ。もう冬やね。『冬のにおい』がしますもんね」
とかおっしゃっていたのを思い出します。
中学生だったわたしは、そのときにはそんな感性は全くなくて、
「『秋色』ってどんな色やねん」
とか、
「冬ににおいなんてあるかよ」
とか、冷めたことを思っていました(笑)
でも大人になった今、その先生のおっしゃったことがよく分かります。
やっぱり空は『秋色』をしていますし、『夏のにおい』『冬のにおい』ってあります。
子どものときには全く感じず、意識もしなかったことです。
もし今教えている子たちに言っても、分かってくれませんかね?
子どもの感性はすばらしいとよく言われますが、わたしたち大人の感性も捨てたもんじゃないな、と思います。
自然や季節を感じる力や、人と人との関係を感じる力。
これらは、もしかすると大人の方が子どもよりも敏感ではないでしょうか。
そこには、これまでの人生での経験が少なからず影響していると思います。
こういう感性を大切にしたいと思います。
作業の手を少し止めて、しばし空を見上げ、『秋色』を楽しみたいと思います。