3.32016
破壊行為
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
先日、ある有名な女性バイオリニストが、遊ぶ時間を守らなかったとして自分の子どもたちのゲーム機をバキバキに壊し、そのできごとを真っ二つに折られたゲーム機の写真とともに「子育てコラム」に掲載しました。
わたしはそのことを知って、かなりの違和感を感じました。
ネット上でも大きな論議を呼んでいたようです。
「破壊する」という行為。
その行為は、そのあとの「さらによいものを創造する」という行為があってこそ成立するものです。
古いビルを「破壊」して新しいビルを建てる。
既成概念を「破壊」して新しい考え方を取り入れる。
これまでの良くない自分を「破壊」して生まれ変わる。
今世界各地でテロが相次いでいますが、テロは破壊だけしか行わないから到底許されるものではないのです。
もちろん、子育てとテロは全く違いますが、「ゲーム機を壊す」という行為のあとに新しいものが創りあげられるとは思えません。
大切なゲーム機を無残に破壊され、その写真まで撮られた子どもたちはどんな気持ちだったのでしょう。
約束を破ったことを反省させるのであれば、別の方法が絶対にあります。
教育とは積み上げていくものです。
破壊だけで得られるものなど何もないとわたしは思っています。