5.192016
知識暗記の必要性
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
今日も田中角栄の言葉からです。
「暗記教育は古く、くだらないという人があるが、
暗記は教育の中で一番大切なことのひとつだと私は信じている。」
知識偏重の「詰め込み教育」からの脱却をはかって、経験や思考学習を重視した「ゆとり教育」が2002年から本格的に始まりました。
「円周率が3になる?」など、学習内容の大幅な削減は当時話題になりました。
しかしその後、日本の子どもの学力低下が叫ばれるようになって学習内容が再び見直され、10年ほどで元の水準に戻りました。
確かに、機械のように大量の知識を詰め込むだけでは、思考力が養われることはあまりないでしょう。
しかし、あまりにも詰め込まないこともやはり問題が大きかったのです。
わたしは、「知識は思考の根っこになる」と思っています。
言葉を覚え、計算を覚え、自然や社会の知識を得る。これは国語・算数・理科・社会の教科にヒモづいていて、それらの知識がないと思考などできません。
「知っていること」「知ること」によって「考えること」はスタートし、知識が豊富な方がその深度も増すのです。
少々乱暴な意見ですが、義務教育のあいだはつべこべ言わせずに知識を詰め込むことが大切だとわたしは考えています。
それは子どもに「考えるための根っこ」を持ってもらうということなのです。