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相互採点

こんにちは。陽塾代表の原田基生です。

陽塾では、普段の授業で行う確認テストは原則として「相互採点」をしています。
相互採点とは、子どもどうしで答案を交換し、お互いに採点を行うというものです。

わたしは、この採点方法は、子どもたちに対してとても教育効果があると考えています。
ただし、漫然とさせていてはまったく意味がありません。

相互採点のとき、わたしは子どもたちに以下の2つの指示をします。
(1)間違いのないように採点すること。
(2)厳しく採点すること。

(1)は当たり前のことですが非常に大切なことです。
採点をする子が、不注意から本当はバツなのにマルをつけてしまう場合がありますが、これは大変な問題をはらんでいます。
採点をされた子が、間違えたまま覚えてしまう、ということです。
だからこそ、解答をしっかり見て、正しく採点してあげる必要があります。注意力もつきます。

(2)について、採点するとき、友だちには甘くしてしまいがちです。
単に「なあなあ」で甘くしている場合もあります。
また、「この字はu(ユー)に見えるけど、この子はa(エー)と書いたつもりなんだろうな。読みにくいからあまりよくないなぁ。でもここで厳しくすると、なんかセコいやつって思われそうだな。本人はaと思って書いたはずだから、マルにしておこう」
と考えてマルにしてしまう子もいると思います。

わたしは「読みにくい字や紛らわしい字もバツにしなさい。厳しく採点してあげてね」と指示します。

実は採点した子にも教育効果があります。
「uかaか紛らわしい!」と言って友だちの解答をバツにした子は、自分も気をつけるようになるでしょう。

「正しく、厳しく採点することが相手のためになり、自分のためにもなる」ことを、子どもたちには伝えています。

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