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正義の味方

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

わたしが子どものころの昔話やアニメや特撮モノは「勧善懲悪」ものが多く、いわゆる「エエもん」と「ワルもん」がはっきりしていました。正義の味方は考え方も発言も行動も絶対に裏切ることなく、悪役はその正反対でした。
顔つきやいでたちを一目見れば正義の味方か悪役かを判断できるくらいでした(笑)

正義の味方は、悪役がどんな卑怯な手を使っても自分は絶対に卑怯な手は使わず正々堂々と戦います。
人質を取られると、絶対にその人質を救出すべく身を捨てて果敢に行動します。悪役の後ろから気づかれないようにそっと近づいて、後ろから必殺技をぶち込んで倒すなどという卑怯な戦い方もしません(笑)

無法者に対しても無法では返さないのです。
それは大変なことですが、それが正義の味方なのです。

さて、先週安保法が成立しました。国会は大荒れでしたね。
与党と野党が激しく対立しました。法案に賛成・反対、どちらの立場も「我こそは正義」と信じているのでしょうが、何かお互いに、無法者に対して無法で返している印象がありました。

ルール違反を非難されると「あんたもルール違反しているじゃないか」として開き直る。そんなことが繰り返されているようで、少なくとも「正義の味方」の戦い方ではなかったように思います。

いろいろな立場や価値観がありますので、思想のうえでの「絶対的正義」というものはないとは思いますが、「人の話を静かに聞く」とか「時間を守る」とか「じっくりと話し合って解決する」とか「反対するなら対案を出す」とか、一般に正しいとされていることすらできていなかった人たちを見て、何かゲンナリしてしまい、こういうところからそれこそ戦争が起こるのではないかと思ったのはわたしだけでしょうか・・・。

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