2.102015
極度の緊張
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
定期テストや入試などの大きなテストで極度に緊張してしまう子がいます。
緊張は誰でもしますし、適度な緊張感がある方が結果は良くなることが多いのですが、極度に緊張しすぎると実力が発揮できず、結果は芳しくないことが多いようです。
わたしは、緊張する理由のひとつとして、「背伸び」がある、と考えています。
普段やっていないことや普段できていないことを本番にだけやろうとすると、誰でも「うまくできるかな」という思いになります。これが緊張につながります。
わたしは、入試の過去問や定期テストの予想問題などを塾で演習させるときには、いつも「本番のつもりで緊張して受けなさい」と言います。
「このテストで80点を切るようなら、本番では60点取れないでしょう」と、さらに追い打ちをかけて緊張させることもあります。
授業内で行う演習は、本番のテストではないので、何も言わないと子どもたちは気を抜いて受けることが多くあります。
例えば、字を雑に書くとか、解き終わっても見直しをしないとか、失敗できない重要なテスト本番のときにはしない行為をしてしまいます。そして「本番ではちゃんとやるつもり」と思っています。
普段丁寧に字を書いていないのに本番にだけ丁寧に書こうとしたり、普段ケアレスミスが多いのに本番にだけミスをしないようにすることは、普段やっていないことをするという「背伸び」です。
もうこれだけで本番では緊張してしまうことになります。
本番で必要なことは、適度に緊張しながらも「いつも通りにふるまう」ことです。
ですから、普段の問題演習から気を付けて字を丁寧に書いたり、ケアレスミスをなくそうとしっかりと見なおしをして、それらの行為を「いつも通り」の行為にすればよいわけです。
入試や定期テストの当日の緊張度は、当日だけでなく普段からの取り組み方で決まってくるのです。