4.42015
時間に追われる訓練
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
家で問題を解くと正解できるのに、テストになると同じようなレベルの問題なのに正解できない、という子がいます。
テストでできなかった問題を、家に帰ってからもう一度ゆっくり解いてみると、問題なくできてしまう・・・ということもよくあることです。
テストで問題を解くときと、家で問題を解くときの違いは、「時間」です。
冒頭のような状況の子は、時間に追われることで焦ってしまい、自分の実力を発揮できないのです。
学力を計るものは、時間制限のあるテストです。限られた時間の中で最大限のパフォーマンスを発揮することが求められます。
学力があるのに、時間のせいでそれが発揮できないのは不憫です。
こういう子どもには「時間に追われる訓練」が必要です。そのために、家で勉強するときにも「時間」を意識するようにしてほしいと考えています。
例えば、「この宿題は15分でやってしまおう」とか、「これをやるのにどれくらい時間がかかるか計ってみよう」とか意識してやってみるのです。
毎回毎回ストップウォッチを使用して厳密に時間を管理する必要はありません。はじめるときに時計を見てその時刻をノートの端にでもメモしておき、終わった時に時計を見れば、だいたいどれくらいの時間がかかったか分かります。
常に時間を意識して勉強することで、時間に対する「打たれ強さ」が出てきます。
同時に、勉強の効率もアップし、集中力も向上します。
時間に追われる訓練をすることは、テストでの得点力アップのためにも、学習能力の向上のためにもとても効果のあることなのです。