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新学期の始まりと子どもの自殺

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

明日から9月です。2学期がスタートします。
先日、1年の中で子どもの自殺が最も多いのは9月1日であると報道されていました。4月の新学期や5月のゴールデンウィーク明けなども自殺者が多く、長期休み明けの時期に増加する傾向があるとのことでした。

長期休み明けの日とは「久しぶりに学校に行かなければならない日」です。
そのタイミングでの自殺が多いということは、やはり「学校でイヤなことがある」からです。
つまり、長期休み明けの子どもの自殺の原因は、その多くは学校にあるということになります。

単に学校に行くのが面倒くさいとか早起きがイヤなどのレベルなら、本質的な問題は学校にはありませんので、少々無理やりにでも学校に行かせればよいと思います。
しかし、学校に本質的な問題があるのなら、無理やり登校させると問題が起こるかも知れません。

実はこの見極めは難しいものです。
子どもにはある二面性があり、親には「違う顔」を見せることがあります。
親からは単にサボりに見えていたのに、実は学校でいじめにあっていたりすることもあります。
小学生の時にいじめられていたという人に、こんな話を聞いたことがあります。
「子どものときには、新学期が来ると『ああ、またいじめられに行くのか』と思ってました。もちろん、親には話してませんでした」

新学期、本当に学校に行きたがらない時には、とりあえず休んでもいいと思います。
あまり長期間行きたがらない時には、学校で何らかの問題がある可能性が高いので、まず学校の先生と相談するべきだと思います。

子どもは自分から明確な言葉では話してくれません。親や教師など、子どもを守るべき大人は、「空気」で子どもの異変やSOSを感じることができるようなアンテナを持たなければならないと思います。

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