8.302014
携帯・スマホは悪者か?
こんにちは。陽塾代表の原田基生です。
先日、平成26年度全国学力・学習状況調査の結果が公表されました。
都道府県別にみると、正答率が低かった都道府県に改善が見られ底上げができてきたことや、総合的な学習の時間に探究的な活動を取り入れている学校ほど正答率が高いことなどが報道されていました。
それと同時に、携帯電話やスマートフォンで通話やメールをしている時間が短い方が正答率が高いとの報道もありました。
でも、だから携帯やスマホはダメ!と短絡的に決めつけてしまうのも、わたしは「違う」と思います。
「国立教育政策研究所」という機関が今回の結果を詳しく分析しています。
それを見ると、正答率の高い生徒の傾向として、携帯・スマホの利用時間だけでなくいろいろな要素があげられていました。
・教科への関心・意欲・態度が高い
・学校以外での勉強時間が長い
・学級で協力して物ごとに取り組む
・基本的な生活習慣がついている
・携帯・スマホの使用時間やテレビゲームをしている時間が短い
・家庭でのコミュニケーションが多い
・社会に対して興味・関心を持っている
・自尊意識・規範意識を持っている
などです。
どれも学力をつけるためには当たり前のことだと思います。携帯・スマホの時間はそのうちの一部です。
さらに、携帯・スマホをいじっている時間が少ないということは、その時間が勉強に充てられている可能性が高い、というだけで、携帯・スマホをいじっていなくても、勉強もせずにだらだら過ごしていれば成績は上がりません。
携帯・スマホを「悪者」にするのではなく、それを使う子どもと使わせる大人が、「正しく」利用する、させることこそがわたしは大切だと思います。