5.122016
授業態度
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
「授業態度をよくしなさい」
子どもたちがよく言われる言葉の一つです。
授業態度を見れば、その子がその教科に真剣に取り組んでいるかどうかが分かるものです。中学校では、授業態度が悪ければ定期テストの得点が良くても通知表の評定が低くなることがあります。
もちろん塾でも授業態度をよくしなさい、授業を真面目に受けなさいと指導します。
しかし子どもたちの中には、授業態度をよくするということは、単に「授業中にしゃべらない」ということだと誤った認識をしている子がいます。
授業態度をよくするとは、もっとレベルの高いものです。動作を素早くし、その場で覚えるくらい真剣に聞き、メモを取り、能動的に授業に参加することです。
教師は前向きに着席している子どもたちの前に立っています。実はこの位置関係は子どもたちが思う以上にその子たちの様子をよく把握できる位置関係なのです。この教師視点から見ると、子どもたちの姿勢、視線、机の上の状態、反応速度などは手に取るように分かるのです。
教師の目は節穴ではありません。「しゃべっていない」だけで授業態度が真面目だと思われることなどありません。
授業態度が本当によい子というのは単にしゃべっていないだけでなく、まず視線がいつも教師に向いています。そして授業中にかすかな反応をします。説明が分かった時には少しうなづいたり、表情がやや明るくなったりします。また逆によく分からない時には首を少しかしげたり、表情が少し曇ったりするのです。
ごくまれに、分かってもいないのに意味もなくうなづく子がいます(笑)が、少し経験を積んだ教師ならそういう子はすぐに見抜いてしまいます。
授業に真面目に取り組んでいるかどうかは、授業態度の中でかすかな反応となって表れてしまうものなのです。