7.82015
挨拶(あいさつ)
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
陽塾の子たちは、みんなしっかりとあいさつをしてくれます。
塾に来たときは「こんにちは」「こんばんは」、帰るときは「さようなら」「ありがとうございました」を、多くの子は自分から言います。
また、教師と子どもたちは、授業開始時に「お願いします」、授業終了時に「ありがとうございました」を一緒に言うことにしていますが、これもしっかりと言ってくれます。
お互いに自然にあいさつができるととても気持ちがよいものです。
あいさつは漢字で書くと「挨拶」となります。
「挨」は心を開いて近づく、「拶」も迫る・近づくという意味があり、禅宗では、問答によって相手の悟りの深さをみることを「一挨一拶(いちあいいちさつ)」といいます。
挨拶は「心を開いて相手に近づく」という意味です。
あいさつをすることで相手の存在を認め自分の存在を知らせることができます。まさにコミュニケーションのスタートラインです。
わたしが子どもにあいさつをすれば、それは「今日も君を見ているよ」ということですし、子どもがわたしにあいさつすれば、それは「先生、今日もしっかり授業を頼みますぜ」ということです。お互いに「見ている」「見られている」ことが無意識に分かるのです。
犯罪防止のマニュアルなどに「不審者への声かけ」というのがありますが、声かけをすることによって「あなたを(悪いことをしないように)見ていますよ」ということを不審者に伝える意味合いもあるのでしょう。
あいさつは自分からすることが大切です。「相手があいさつしてきたらあいさつしよう」と考えていた場合、もし相手も同じことを考えていればその二人はあいさつをしないことになります。なんか居心地悪いですよね。
自分からあいさつして、相手から返ってこなくてもいいじゃないですか。
まあわたしの場合、子どもにあいさつして返ってこなかったら、返してくるまでその子に向かって何回も「こんにちは!」「こんにちは!」としつこくあいさつしますけどね(笑)
あいさつは、人どうしがお互いを認め尊重するための第一歩となるとても重要なコミュニケーションです。
もちろん大人が子どもにしっかりと教えていくべきものであることは言うまでもありません。