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憎悪は憎悪によって止むことなく、慈愛によって止む

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

今日8月15日は終戦記念日です。戦争が終わって今年はちょうど70年です。
戦争は憎悪の連鎖です。決して繰り返してはいけません。

日本の敗戦後について、あまり一般的には知られていないある事実があります。

日本敗戦後のサンフランシスコ講和会議で、アメリカやソ連ら戦勝国が日本を分割して植民地化する案があったらしいのです。
しかしそこに出席していたスリランカ(当時セイロン)代表であるジャヤワルダナ大臣は、

「憎悪は憎悪によって止むことなく、慈愛によって止む」
(Hatred ceases not by hatred, but by love.)

という仏陀の言葉を引用し、対日賠償請求権の放棄を明らかにするとともに、日本を独立国家として国際社会の一員として受け入れるよう訴える演説を行いました。この演説は、当時厳しい制裁処置を求めていた一部の戦勝国をも動かしたとも言われ、そのおかげで日本が現在まで発展する事ができたといっても過言ではありません。

ジャヤワルダナ大臣はスリランカ建国に尽力し、その後第2代大統領に就任。1983年、スリランカの首都をコロンボから古都コッテへ遷都するにあたり、コッテがかつてジャヤワルダナと呼ばれていたことに加え、彼自身の姓をも絡めてスリジャヤワルダナプラコッテ(輝ける勝利をもたらす町・コッテ)と改称の上、遷都させたのです。

こんな事実があったとは、わたしは恥ずかしながら知りませんでした。

どん底の日本を助けてくれた彼のまさに慈愛の言葉。
日本人はこのことをしっかりと胸に刻んでおかなければならないと思います。

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