3.162015
得点の上げやすい教科
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
昨日は、本気で勉強を始めても点数が上がるまでに時間がかかる「積み重ねの教科」について書きました。
今日はその逆の教科、つまりがんばれば比較的得点の上げやすい教科について書いてみます。
5教科の中で、がんばれば比較的得点の上げやすい教科は、理科・社会です。
この2教科の特徴は、「重要事項の暗記が中心である」ことと、「単元ごとの独立性が強い」ということがあげられます。
「重要事項の暗記が中心である」ことについて、理科は一部数学のように計算が伴う問題がありますが、理科も社会も重要事項の暗記が必要です。それはノートなどにまとめたり、一問一答形式での反復練習によって身につけます。一問一答形式で暗記できる教科は比較的点数が上げやすいものです。
昨日の「語彙力」も、言葉を覚えるという意味においては「暗記」ととらえることもできますが、身につけるべき言葉の範囲が決まっているわけではなく、また膨大であり、「ある範囲の重要事項を暗記する」というよりも「自分の持つ言葉の数を増やす」ということですので、いわゆる範囲のある重要事項の暗記とは少し異なります。
「単元ごとの独立性が強い」ことについては、例えば理科で、「電流」の単元が苦手で点数が取れなくても、新しい気持ちで次の「天気」の単元をしっかりと勉強すれば、「天気」の単元では点数は取れるようになります。「電流」の単元の上に「天気」の単元が積み重なっているわけではないからです。社会でも地理は苦手だけど歴史は得意だとか、近代は苦手だけど中世は得意だという子がいます。
この独立性の強さは、「とっかかりやすさ」でもあります。これまで一所懸命勉強してこなかった子が、ある単元を「とっかかり」として勉強を始めることでその単元はそれなりに得点が取れるようになるわけです。
がんばれば得点の上げやすい理科・社会。
新しい気持ちになって真剣に勉強をすれば、がんばった結果が短期間で出やすい教科なのです。